看護師が転職をするルートとして、同業者の知り合いに紹介してもらうといった事例が多くあります。
一般的な企業であれば、同業他社に移った知り合いは競合相手になります。新たな競合の会社に就けば、昔の同僚とはライバル関係になり、次第に連絡を取らなくなるようなこともあり得るでしょう。
しかし、看護業界は医療の世界であるため、競合などという考えはあまりありません。看護師が他の病院に転職することは珍しくないことであり、そのことで前の同僚と関係性が崩れるようなことはありません。そのため、一般企業よりも同僚に対して転職の話をしやすい傾向にあります。
知り合いに紹介してもらう転職のメリットは、職先の信用性が高いことです。信頼できる相手の紹介であれば、ブラックな職場に当たるリスクを大いに軽減できます。事前に内部事情を詳しく聞けるのもポイントです。ただ、デメリットとして、就いた後に職場が合わなかった場合、すぐに辞めにくいという点があります。紹介してもらった手前、すぐに辞めてしまうと紹介してくれた人の信用性を失ってしまう可能性が出てきてしまいます。それを考えると、気持ち的に辞めづらくなるでしょう。
知り合いに転職先を紹介してもらいたいのなら、まず頼りになる知り合いを作っておく必要があります。日頃から人脈づくりをしておくことが、転職を成功させるためのコツと言えます。そのためには、同僚から信頼され、好かれる看護師を目指した方がベターです。
周囲に好かれるためには、言葉遣いやみだしなみなど社会人として基本的なのマナーを守ること、そして相手の話を聞くことがなにより大事です。特に話を聞くという点は、信頼関係を深めるために意識しておきたい部分です。相手の話に耳を傾けずに自分の話ばかりする人と会話をしたい人などいません。相手の話を遮らず、相手の気持ちに寄り添って対話することを心がければ、信頼できる知り合いを増やすことができるでしょう。